一般質問(2日目)

本日は一般質問の2日目が行われ、昨日も9人に続き本日も9人が質問に立ちました。知立市議会の一般質問は、議長を除く議員22人中18人が質問するという大変活気がある状態で連日夜遅くまで議会が開かれています。先輩議員、同僚議員の質問には大変勉強になるものがあり、皆さん日頃からしっかり研究されているのだなと思います。なお一般質問2日目の模様は3月11日(金)18時~放映予定です。

さて昨日の私の一般質問に関してですが、2つ目のテーマは「多文化共生事業」です。現在知立市には人口7万人弱のうち4200人余の外国人の方が済んでいます。人口比でいうと約6%で、全国的にも大変多い地域で県内ではトップです。この地域の産業の発展に伴い、労働者の不足を補う形で大量に入居してきました。知立市にはURが管理する集合住宅があり、比較的安価に住居が確保できる環境にあったことも一助となっています。かつて外国人が多く入居してきたころは多くの方が期間工のような感じで「短期間のこと」と思っていたようです。行政の対応も問題に対応するような形が多く見られました。しかし、リーマンショック以降、若干少なくなるように見受けられましたが、実際にはこの地にしっかりと居を下ろし長く生活しようという外国人の方も多くいることが判ってきました。つまり労働力としての仮住まいの外国人ではなく、知立市で外国人登録をしてしっかりと生活をしている知立市民となってきているということです。そして外国人が異国の地で生活をする不安というものは計り知れないものがあり、であればその不安を解消することが彼らの生活を安定させ、それが結果近隣地域に住んでいる日本人にとっても安心社会の確立につながるという考え方です。そのなかで、やはり一番問題になってくるのが「日本語の習得」です。働く人にとって日本語でコミュニケーションをとることは重要ですが、それと同じくらい日本で勉強を学んでいる子どもたちにとって日本語を正しく理解することは重要です。頭が柔軟な子どもにとっては生活言語は短期間で習得しますが、学習言語の習得は簡単ではありません。また自宅に帰って家庭学習をするにも親が学習言語を理解していないのでなかなか難しいところがあります。現在知立市では義務教育の範疇で大変充実した学習支援を行っています。先日も文部科学副大臣が視察に訪れたと聞いています。しかし家庭学習となると義務教育の範疇からは外れます。そこの行政サービスがまだ行き届いていないところを市民ボランティアの方々が「放課後学習支援事業」を行っています。現在は県の基金を活用していますが、県も財政が厳しいところか平成25年度以降の見通しが立っていません。ボランティアとはいえ活動資金がなければ成り立ちませんし、彼らの活動が止まれば多文化共生事業が大きく後退します。勉強は解れば楽しいですが、解らないと楽しくなくなり不登校や非行へとエスカレートする可能性があります。それが将来の安心安全の大きな妨げになることは必死です。また、あれらの不安を取り除く「愛の窓口」の設置も要望しました。現在市への市民相談の90%は外国人によるものです。異国の地で暮らす不安がこの数字のもしっかり表れています。ぜひとも当局には積極的な検討をお願いしたいものです。

なお、今回の一般質問において私の拙い質問にも熱心にご答弁いただいた当局に皆様には大変感謝します。また傍聴においでくださった支援者の皆様にも感謝申し上げます。これからも一生懸命勉強して、知立市の発展に寄与できるよう頑張ります。ありがとうございました。