市政会開催

本日、9時より市政会が開催されました。会議の前に来訪者があり、中央保育園の廃園に反対する保護者の団体が陳情に訪れました。「市の厳しい財政状況は分かるが、中央保育園にはここにしかない環境がある。ぜひ残す方向で検討して欲しい」というものでした。中央保育園は昭和44年に建設され、築40年を経過している市内で2番目に古い保育園です。一番古い南保育園はすでに立替が決まっており、平成25年4月に知立クリニック南側に新施設を立て移転予定です。中央保育園は定員も70名とコンパクトな施設で、実施児童数も毎年30人~40人という状況です。そんな中で今年3月に発表された知立市保育所整備計画に基づいて保育園としては廃園し、知立市に不足している発達支援センターへの用途替えが検討されています。実は知立市は西三河8市の中で唯一発達障害児のための施設がありません。中央保育園は知立の中央に位置していますから、立地的にも最適と判断したようです。また既存の子育て支援センターとの連携も図りやすく、知立市の子育て支援の拠点施設として活用したいとの当局の考えがあったようです。さらに4㎞四方、人口7万人弱の町にしては保育園が多すぎるという有識者の見解も「廃園」に拍車をかけました。

しかしここで2つの問題が発生しました。

①市民の理解を得るような説明がなく計画が進行し、不信感を抱かれた。

②当局が代替が効くという考えがあった他の保育園では現在の保護者たちが子どもを預けるのに不安を抱いている。特に障害を抱えたお子さんを持つ保護者の方は、子どもへの理解に関してナーバスになるのは当然で、(1)環境が変わること、(2)大人数の保育になること、(3)一般ではなく発達支援に入れるということ、に関して、当局の配慮と考察が不足している。

中央保育園廃園に伴う計画はすでに一部で動き出しています。新設する南保育園は定員を70名増やし、すでに建設準備に入っています。今後大きな検討課題になる問題と再認識しました。

その後、平成23年度の市政会予算要望を取りまとめました。